あなたの元請けや知り合い業者で、倒産した方はいますか?
ここ最近、塗装業界では倒産する業者が後を絶ちませんね。
長年続けてきた業者であっても、資材高騰や人件費の上昇、さらには集客難や下請け依存の構造など、さまざまな要因が重なり、資金繰りに行き詰まってしまう。
そうして、静かに市場から姿を消していく。これが、決して他人事ではなく、どの業者にも起こり得る現実になってきています。
ですが、こうした状況だからこそ、チャンスは生まれるんです。
倒産してしまった業者が請けていた工事。その見積り依頼や塗り替え相談をしていたお客様たちは、行き場を失い、次の業者を探し始めます。
つまり、生き残った業者、継続している業者にとっては、今後新たな相談や案件が舞い込んでくる“可能性”が高まっているとも言えます。
しかしながら、ここで勘違いしてはいけないのが、「ただ生き残っているだけでは仕事は舞い込んでこない」ということ。
お客様は、何も考えずに業者を選ぶわけではありません。
むしろ、以前より慎重になってきています。倒産リスクを見抜こうと、信頼できる業者かどうかを時間をかけて調べ、判断しています。
その判断材料は何かといえば
・ホームページの内容
・施工事例の発信頻度と質
・Googleマップの口コミ数と評価
・問い合わせへの対応スピードや誠実さ
・スタッフや職人の顔が見えるかどうか
など、いわゆる“オンライン上の信用”です。
特に、ここ数年で「地域密着の塗装業者」であっても、お客様の多くがインターネットで情報を調べ、比較してから問い合わせをしてくるようになっています。
これは一種の「選別」が進んでいるということですね。
こうした時代背景の中で、フットワークの軽い小規模業者、そしてひとり親方のような個人塗装職人が持つ「機動力」や「柔軟性」は大きな強みとなります。
たとえば、現地調査の希望日をすぐに調整できたり、問い合わせへの返信が早かったり、工事中の変更にも柔軟に対応できる。
これは、スタッフが多い会社よりも、小回りが利くからこそできる対応です。
さらに、小規模であるがゆえに、現場の声やお客様の要望がダイレクトに届きやすく、そのままサービス改善やブログ記事のテーマに反映できるという強みもあります。
今はまだ目立たない存在かもしれませんが、「続けていること」そのものが信頼につながる時代です。
・ブログやSNSで日々の施工風景を発信し続ける
・地元のGoogleマップに口コミを地道に集める
・小さなご相談にも丁寧に対応し、その積み重ねを発信する
これらの地味な努力が、半年後、1年後の大きな信頼につながっていきます。
実際、「以前見ていたブログが参考になって」「ずっと地域密着でやってきたようで安心できて」といった理由で、お客様から選ばれるケースは増えています。
つまり、今、まさに市場が揺れ動いているこの時期こそが、自社のブランド価値を築く絶好のタイミングです。
競合が撤退する中で、信頼を築いていけば、やがて“自然と客が集まる状態”が生まれてくる。
これは夢物語ではなく、着実に取り組んでいる業者がすでに体感している現実です。
耐えて続ける者だけが得られる未来。
派手な宣伝ではなく、誠実な仕事と情報発信の積み重ね。
それが、今後の塗装業界を生き残り、そして選ばれ続けるための唯一の道ではないでしょうか。
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