あなたは、相見積もりで負けたことはありますか?
外壁塗装の仕事をしていると、
「結局は価格勝負なんだよな」
「相見積もりで安いところに持っていかれた」
そんな経験、一度や二度ではないはずです。
特に最近は見積もり依頼の段階で、すでに3社以上が比較対象になっていることが当たり前になっていますね。
価格・保証・塗料・提案内容・実績、全部を横並びで比較され、少しでも高ければ外される。
多くの塗装業者が、そんな“価格競争の渦”に巻き込まれています。
しかし、その常識を覆す出来事がありました。
ゆいまるWebのパートナーで、神奈川県綾瀬市の個人塗装業者Eさんの実話です。
この記事を書いた、山縣(やまがた)です。 外壁塗装業の集客支援専門です。全国パートナー業者は100社以上。今すぐお問い合わせください
目次
価格が一番高かったのに契約が取れた理由

Eさんは、あるお客様から外壁塗装の見積もり依頼を受けました。
そのお客様は、Eさんがいつも通っている美容院のオーナーさん。
普段から地域の多くのお客さんと接している、いわば“人を見るプロ”でもあります。
もちろん今回も相見積もり。他にも2〜3社が見積もりを提出していました。
結果から言うと、Eさんの見積もりが一番高かったにもかかわらず、契約を勝ち取ることができました。
なぜでしょうか?
理由は驚くほどシンプルで、そして本質的でした。
「いつも来てくれてるし、仕事も真面目そうだからお願いしたい」
美容院のオーナーさんは、Eさんのことを
“お客さんとして”ではなく、
“日常的に顔を合わせている人”として知っていたのです。
つまり、価格ではなく「関係性」で選ばれた。
これが今回の契約の決め手でした。
お客さんは「知らない人」からは買わない

この話は、すべての塗装業者が知っておくべき非常に重要な本質を表しているんですね。
それは、
お客さんは、知らない人からは物を買わない
ということなんです。
どれだけ技術が上手でも、
どれだけ丁寧な見積もりを出しても、
どれだけ高性能な塗料を使っていても、
“信頼できる人かどうか”が判断できなければ、契約されません。
逆に言えば、
「信頼できる」と思ってもらえれば、多少高くても選ばれる。
今回のEさんのケースは、その典型例なんです。
なぜ今「関係性」がこれほど重要視されるのか?

昔は「会社の規模」や「ブランド力」が判断材料でしたね。
大手であれば安心、チラシで見たことある会社なら安心、そんな時代です。
しかし今は違います。
お客さんが求めているのは「人の見える業者」
ネットで検索すれば、塗装に関する情報も業者の口コミも出てくる時代。
その中で選ばれる業者は、
・どんな人が塗るのか
・どんな思いで仕事をしているのか
・どのように対応してくれるのか
こういった“人柄”が見える業者です。
安い業者に不安を感じる人が増えている
「安いけど大丈夫かな?」
「手抜きされないかな?」
「塗料を薄められたりしない?」
そんな不安を抱えている人が少なくありません。
だからこそ、
“安心できる人から頼みたい”
というニーズが、昔よりずっと強くなっています。
関係性はどう作られるのか?

今回のEさんのケースは、美容院という日常の接点があったからこそ生まれた関係性です。
でも、塗装業者の皆さんが美容院を持つ必要はありませんね。
大切なのは、「接触回数を増やすこと」。
人は、何度も見かける人に対して、自然と信頼を持ちます。
これは心理学で「単純接触効果」と呼ばれています。
仕事が増える“接触回数”の作り方

① 施工ブログを更新する
施工途中の写真や完成写真だけでなく、
「なぜこういう提案をしたのか」
「どんな想いで現場に向き合っているか」
といった“あなたの言葉”を入れると、一気に関係性が深まります。
② SNSで現場の様子を出す
・誠実な挨拶
・綺麗な片付け
・お客さんとのちょっとした会話
・現場のあるある
こうした日常の発信は、地域の人に“人柄”を伝える最高の材料です。
③ YouTubeで顔を出す
顔を見せると、信頼感は文字の比じゃありません。
・表情
・話し方
・声のトーン
これだけで「この人に頼みたい」と感じる人が出てきます。
④ 小さな接点を大切にする
ポスティングや地域イベント、挨拶回りなど、昔ながらのアナログ接点も、実は今めちゃくちゃ効果があります。
リアル×SNS
この掛け合わせが、最強の関係性を作ります。
発信できる業者は“価格競争から抜けられる”

現場の技術はもちろん大切です。
しかし、それだけではもう差別化になりません。
これからの時代に強い業者は、次の特徴を持っています。
● 人柄や想いを発信できる
● 情報を公開し、透明性を示せる
● お客さんに「この人だ」と思わせられる
発信力がある業者は、
「安いから選ばれる」ではなく、
「あなただから選ばれる」という状態を作れます。
つまり、価格競争から抜けられるのです。
関係性が最強の集客ツール
技術は真似できる。
塗料は誰でも仕入れられる。
見積書もフォーマットを真似すれば似たようなものが作れる。
しかし、
“人としての信頼”だけは誰にも真似できません。
Eさんのように、
普段の誠実さや接点、そして日常の発信が積み重なることで、
気づけばお客さんから選ばれる存在になっていきます。
今の時代は、
会社ではなく“人”で選ばれる時代。
施工ブログもSNSもYouTubeも、
その“人”を伝えるための最高のツールです。
価格で悩まされない、
紹介が増え、地域で選ばれる業者になるために——
今日から、できる一歩を踏み出してみてください。
発信は裏切りません。
あなたの人柄を必要としているお客さんは、必ずいます。
やってみて!

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