こんにちはゆいまるWebの山縣です。
あなたは、お客さんに「何でもできます!」アピールしてませんか?
この言葉って、一見とても頼もしいですよね。
外壁塗装もできます。
屋根塗装もできます。
防水もできます。
内装もできます。
リフォームもできます。
外構もできます。
水回りもできます。
ここまで来ると、もはや塗装業者というより、町の便利屋さんですよね。
もちろん、お客さんからすれば便利かもしれない。
「ついでにここもお願いできますか?」と言われて、
「できますよ」と答えられたら、話は早いです。
ただこの「できますよ」が、なかなか危ないんです。
人は、頼まれると断りにくい。
とくに職人さんって真面目です。
目の前のお客さんが困っていると、つい助けたくなるもんですよ。
「ちょっとしたことだから」
「知り合いに頼めば何とかなるから」
「紹介案件だから断りにくいから」
そう言って、少しずつ本業以外の仕事を受けていく。
最初は小さな工事だったはずなのに、気づけば現場でこんなことになるかも。
「あれ、今日は何屋なんだろう」って。
ペンキ缶の横に、クロスのカタログ。
刷毛の横に、建具の部品。
見積書には、外壁塗装、内装工事、外構、設備交換。
もう、メニューの多い食堂みたいです。
ラーメンもある。
カレーもある。
刺身定食もある。
なぜかパフェまである。
こういう店を見ると、人は少し迷うんです。
「ここ、本当にラーメン美味しいのかな」
塗装業者も同じでなんですね。
何でもできると伝えすぎると、お客さんから見て何の専門家なのかがわかりにくくなるんです。
外壁塗装の専門なのか。
リフォーム会社なのか。
便利屋なのか。
工務店なのか。
お客さんの頭の中で、会社の印象がぼやけてしまう。
商売で怖いのは、嫌われることだけではないです。
覚えられないことも怖いんですね。
「あそこ、何の会社だっけ?」
こう思われた瞬間、選ばれる理由は弱くなるんです。
餅は餅屋という言葉があります。
餅を食べたい人は、やはり餅屋に行く。
パン屋で餅を売っていても、少し不安になります。
ケーキ屋に餅が並んでいたら、もう何を信じていいのかわからない。
もちろん、売ってはいけないわけではないです。
でも、人は専門性に安心するすんです。
外壁塗装を頼みたい人は、外壁塗装に詳しい会社に相談したい。
屋根塗装に不安がある人は、屋根塗装の事例が多い会社を見たい。
ひび割れやチョーキングに悩んでいる人は、その症状をきちんと説明してくれる会社に頼みたい。
お客さんって、何でも屋を探しているのではないですね。
自分の悩みをきちんと解決してくれる専門家を探しているんです。
だから、塗装業者が外壁塗装以外に手を広げすぎると、かえって強みが伝わりにくくなるんです。
「うちは何でもできます」
これは一見、強そうに聞こえるますよね。
しかし、お客さんからすると、
「結局、何が得意なの?」
となることがあるんです。
これは、自己紹介でも同じです。
「趣味は読書、映画、料理、旅行、釣り、筋トレ、陶芸、登山、資産運用、観葉植物です」
と言われると、すごいとは思う。
でも、少し情報が多いですね。
結局その人の印象が残りにくい。
一方で、
「外壁塗装を専門にしています」
「地域の戸建て塗装を中心にやっています」
「塗り替えで失敗したくない方の相談に乗っています」
こう言われると、わかりやすい。
何の人なのかが伝わる。
誰に頼めばいいのかが見える。
専門性とは、そういうものなんです。
もちろん、外壁塗装に関連する工事をすべて断れという話ではないです。
屋根塗装、防水、シーリング、付帯部塗装。
これらは外壁塗装と相性が良い。
お客さんにとっても、まとめて相談できるメリットがある。
問題は、関係の薄い仕事まで何でも受けてしまうことです。
本業から離れれば離れるほど、管理が難しくなる。
品質も安定しにくくなる。
責任範囲も広がる。
トラブルのリスクも増える。
しかも、慣れない工事ほど時間を取られる。
本業ならすぐ判断できることも、専門外だと調べるところから始まる。
業者を探す。
見積もりを確認する。
段取りを組む。
お客様に説明する。
何かあれば責任を持つ。
その間、本来やるべき外壁塗装の集客や施工事例づくりが止まってしまいます。
これはもったいない。
塗装業者が強くなるために必要なのは、何でも受けることではないです。
選ばれる専門性を磨くこと。
外壁塗装なら、この会社。
屋根塗装なら、この会社。
地域で塗り替え相談なら、この会社。
そう思ってもらえる状態を作ることが大切です。
何でもできますと言うより、
これが得意ですと言える会社の方が強い。
お客様も安心する。
紹介もしやすくなる。
ホームページも伝わりやすくなる。
チラシの内容も絞れる。
施工事例も積み上がる。
そして何より、自分たちの仕事に迷いがなくなる。
あれもこれも手を出していると、会社の軸がぼやけます。
軸がぼやけると、発信もぼやける。
発信がぼやけると、お客さんに刺さらない。
まるで、薄めすぎた味噌汁のようです。
飲めなくはない。
でも、記憶には残らない。
塗装業者さんは、外壁塗装という本業をもっと大切にした方がいいです。
外壁塗装は、決して小さな仕事ではない。
お客様にとっては、大切な家を守る大きな工事でです。
金額も大きい。
不安も大きい。
失敗したくない気持ちも強い。
だからこそ、専門家として見られることに価値があるんですね。
餅は餅屋。
塗装は塗装屋。
このシンプルな立ち位置を崩さないこと。
何でもできる会社より、
外壁塗装なら任せたい会社へ。
便利な会社より、
信頼される専門会社へ。
手を広げることが成長とは限らない。
絞ることで強くなることもある。
むしろ、小さな塗装業者ほど、戦う場所を絞った方がいい。
あれもこれもやるのではなく、
外壁塗装で選ばれる理由を磨く。
施工事例を増やす。
お客様の声を集める。
地域名で見つけてもらう。
塗装の知識をわかりやすく発信する。
代表や職人の人柄を伝える。
そうやって、外壁塗装の専門家として信頼を積み上げていく。
餅屋が美味しい餅を作り続けるように、
塗装業者は、塗装で選ばれ続ければいい。
外壁塗装以外に手を出しすぎる前に、まずは本業を深くする。
それが、遠回りに見えて、一番強い商売の形です。
やってみて!

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