あなたは「集客を増やしたい」「ホームページからもっと問い合わせが欲しい」など悩んでいませんか?
そう考えたとき、多くの外壁塗装業者が最初にやるのが、「近くの競合の真似」です。
・隣町の塗装屋さんのホームページが良さそうだったから似せて作った
・近所のチラシを見て、構成やデザインを真似して作った
・Googleマップで上位の塗装店の紹介文を参考にした
一見「効率的」に見えますが、これは実は大きな落とし穴です。
なぜなら、同じ業界・同じ地域の真似では、本質的な差別化も成果も生まれにくいからです。
今回、外壁塗装業者がWeb集客で競合の真似をするリスクと、本当に学ぶべき「成功事例」の見つけ方について、実例を交えて深掘りしていきます。
目次
1. 外壁塗装業界はWebマーケティングが遅れている
外壁塗装業界は、まだまだ「職人気質」な部分が強く、Webマーケティングの活用が遅れている業界です。
そのため、競合のホームページやSNS、チラシを参考にしても、
・SEO対策が甘い
・魅力的な導線がない
・お客様目線の情報が少ない
といったケースが多く、「それを真似しても効果が出ない」という結果になりがちです。
特に、
・スマホ対応していない古いサイト
・写真が施工後ばかりで「施工中の安心感」が伝わらない
・問い合わせまでの導線が分かりにくい
このようなホームページを真似しても「見栄えは良くても問い合わせにつながらない」パターンが多くなります。
2. 結局は似たり寄ったりになってしまう
競合を参考にして作ったページやチラシは、他社も似たようなデザイン、似たようなコピーを使っていることが多いです。
たとえば、
「地域密着○年」
「自社施工で安心」
「見積無料!」
これらの言葉自体は悪くありませんが、競合もまったく同じことを言っているため、お客様からすれば「どこも同じ」に見えてしまいます。
つまり、競合の真似をすればするほど、差別化ができなくなるのです。
そして、お客様の印象に残らず、「相見積もりで一番安いところ」に流れていってしまいます。
さらに問題なのは、“似ていることで選ばれない”だけでなく、“価格でしか比較されない”状況を自らつくってしまうことです。
たとえば、5社のホームページを見比べたときに、どれも
・同じような言葉
・同じような構成
・同じような施工事例ばかり
なら、お客様が最終的に見るのは「金額」しかありません。
そして、値段で勝負するようになると、利益はどんどん削られ、「数はこなしているけど全然儲からない」悪循環に陥ってしまいます。
また、“似たり寄ったり”になると、Google検索でも埋もれやすくなります。
検索エンジンは「オリジナリティがない」「情報価値が薄い」ページを評価しにくいため、せっかく時間とお金をかけて作ったホームページでも、上位表示されない可能性が高くなるのです。
だからこそ、テンプレ通り・競合コピーのままではなく、自社の強みや想い、施工へのこだわりをしっかり言葉にして表現することが必要です。
3. 成功しているのは異業種の成功パターンを取り入れた会社
では、どうすればWeb集客で差別化できるのか?
答えは、異業種の成功事例を自社の塗装業に取り入れることです。
たとえば、異業種のノウハウが参考になります
・美容業界 → LINEでのリピート予約導線
・住宅展示場 → モデルハウスで体験型マーケティング(塗装現場の見学会)
・整体・歯科 → お客様の声を大量に掲載+動画インタビュー
・士業 → ホワイトペーパー(塗装の失敗しないポイント冊子)でリード獲得
・web制作会社 → 検索キーワードごとに専用のLP(ランディングページ)を作成
これらを塗装業に置き換えることで、競合がやっていない“尖った施策”が打てるようになります。
実際、塗装業で成功している会社の中には、「ホームページは不動産業界の動線を参考にしている」など、他業界の戦略を真似て成果を上げているところが少なくありません。
4. サービス内容は競合を見てOK!でも集客戦略は別物
もちろん、塗料の価格帯や保証制度、サービス内容については、同業他社を研究すべきです。
・フッ素塗料の価格相場
・保証年数の競合平均
・足場や高圧洗浄の有無
こうした“商品・サービスの設計”については、競合分析がとても有効です。
しかし、“集客”となると話は別です。
集客の世界は、
・誰に向けて(ターゲット)
・どんな切り口で(コピー・USP)
・どう届けるか(媒体と導線)
によって成果が180度変わります。
その部分を、“Web集客に成功している異業種のやり方”から学ぶことが最大の近道なのです。
5. 真似するなら“勝っている会社”を真似しよう
「真似するのがダメなのではなく、“真似する相手”を間違えてはいけない」ということです。
同業であっても、
・ホームページから月10件以上問い合わせを取れている
・Googleマップでクチコミ100件以上あり、高評価をキープしている
・ブログやコラムを定期的に更新し、アクセスを集めている
こうした“結果を出している会社”なら、真似すべきポイントがたくさんあります。
そしてその会社の
・トップページの構成(第一印象の作り方)
・問い合わせ導線の配置や動線設計
・ブログのネタ選びとタイトルの付け方
・クチコミの集め方や返信の内容
・YouTubeやSNSとの連携の工夫
など、細かく見ていくことで、「なぜ成果が出ているのか?」のヒントが見えてきます。
さらに、実際に問い合わせしてみたり、資料請求をしてみたりすると、その会社の“仕組み”の中に隠れた強さがわかることもあります。
また、それが異業種であっても、数字的に成果が出ていることが分かれば、それを自社の塗装ビジネスに応用することで一気に飛躍することが可能です。
リフォーム業者がLINE公式で無料相談受付→塗装業でも現場相談の予約導線に活用
結婚相談所が「お客様の声」を100件掲載→塗装業でも施主の声・写真・動画を大量に掲載
このように、成果が出ている会社の“仕組み”を自社用にアレンジして取り入れることこそが、賢い「真似」なのです。
成功している会社は、もともと何か特別なことをしているというよりも、当たり前のことを誰よりも丁寧に、そして継続的にやっていることが多いです。
だからこそ、「表面のデザインやキャッチコピー」だけを真似するのではなく、背景にある戦略や運用の仕組みまで学び、取り入れることが重要です。
結果を出している会社から学び、自社の強みと掛け合わせて“再構築”していく。
それが、競合に差をつけ、地域で選ばれる塗装店をつくる一番の近道です。
まとめ
外壁塗装業者がWeb集客で成功したいなら、“競合の真似”だけに頼るのは危険です。
・外壁塗装業界のWeb施策はまだ発展途上
・似たような内容では差別化できない
・異業種の成功ノウハウの方が集客に直結しやすい
・サービス内容と集客戦略は分けて考える
あなたの会社を本当に変えるヒントは、意外にも“まったく違う業界”の中にあるかもしれません。
ぜひ、視野を広げて、“真似すべきは成果を出している会社”だという意識を持って、次の一手を考えてみてください。
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