あなたの会社は、広告を止めても仕事が取れますか?
もし「広告を止めた瞬間、あなたの会社の集客はゼロになります」そんな恐ろしい状態に、気づかないうちに陥っていませんか?
今、リスティング広告に頼り切りの経営には大きな落とし穴があります。
今回、実例を交えながら『利益を圧迫しない集客の仕組み』を解説します。
目次
1. 外壁塗装業界の集客競争は想像以上に激しい
外壁塗装は、住宅メンテナンスの中でも特に需要が安定している業種ですね。
築10年を過ぎた家は塗り替えが必要になり、地域に必ず一定のニーズが存在します。
そのため、近年では大手リフォームや大手家電量販店などの新規参入する会社が全国で増え続けています。
しかし、需要が安定しているからこそ、集客競争は年々厳しくなっているのが現状です。
かつてはチラシをポスティングしたり、知り合いの紹介だけでも十分仕事が回っていた会社も、最近では「ネット広告」に頼るケースが急増しています。
中でもGoogleで検索したときに表示される「リスティング広告」は、外壁塗装会社の集客手段として当たり前になっています。
しかし、このリスティング広告が今、塗装会社の利益を圧迫する大きな要因になっていることを知っていますか?
2. 広告費が年々高騰する理由とは?
リスティング広告は、検索キーワードに対して広告主同士が「入札」して表示順位を決める仕組みです。
つまり、人気のキーワードほど競争が激しく、1クリックあたりの単価(CPC)が高くなります。
例えば、「外壁塗装 ○○市」というキーワードで広告を出したい会社が5社しかなければ、クリック単価は200円程度で済むかもしれません。
しかし、そこに新たに10社、20社と参入してくれば、入札価格はどんどん上がります。結果として、同じキーワードでも1クリック500円、700円以上と値上がりしていくのです。
さらに問題なのは、1クリック=1件の問い合わせではないことです。
広告をクリックした人が必ずしも問い合わせしてくれるわけではなく、LPを見て他社と比較して去ってしまうことも多いです。
一般的に、10人が広告をクリックしても問い合わせしてくれるのは1人いるかどうか。
しかも、問い合わせがあっても必ず受注できるわけではなく、相見積もりで負ければゼロです。
このように、広告費が高いのに確実な結果が保証されないのが、年々負担が重くなる理由です。
さらに新規参入が増え続けているため、クリック単価が下がることはほとんどありません。
広告費が下がらないどころか、むしろ競争が激化して高止まりする仕組みなのです。
3. キャッシュ体力がある会社が有利
では、どの会社がこの広告競争を制しているのか?
答えはシンプルです。キャッシュ体力がある会社です。
広告は止めない限り表示され続けますが、当然ながらクリックされればされるほど費用が発生します。
広告を運用しているとわかりますが、「今日も予算上限まで広告費が消化されてしまった」ということはよくあります。
体力のある会社は月間数十万円〜数百万円を広告に投下してもビクともしません。一方、個人店や小規模会社が同じように広告を出し続けると、数か月で資金繰りが苦しくなり、泣く泣く広告を止める羽目に。
結果、広告を止めれば新規集客が途絶え、受注も止まってしまうという悪循環に陥ります。
4. 広告費が利益を圧迫する現実
リスティング広告をやれば確かに見込み客は獲得できます。しかし問題は「その広告費に見合った利益が残せるか」です。
例えば、100万円の工事を受注するのに、広告費が30万円かかったとしたらどうでしょう? 材料費、人件費、その他経費を差し引くと、ほとんど利益が残らないというケースが増えています。
多くの塗装会社が、広告で集客することで「仕事は増えたけど忙しいだけで儲からない」という状態に陥っているのです。これはまさに利益圧迫の典型です。
利益が薄いと、施工品質を維持するのも難しくなります。結局、値下げ合戦に巻き込まれ、さらに利益率が下がるという負のスパイラルに。
これでは会社を長く続けることはできません。
5. 広告を止めた瞬間に集客も止まる依存性
リスティング広告にはもうひとつ大きな問題があります。
それは、広告を止めると同時に集客がゼロになるということです。
例えば、地域名で上位表示されるSEO対策ができていない会社は、広告を止めた瞬間からアクセスが激減し、問い合わせがぱったり止まります。
つまり、リスティング広告はあくまで「借り物の集客」であり、広告を出す限りはお金を払い続けなければならないのです。
この依存体質は経営リスクが高いです。資金繰りが悪化して広告を止めざるを得なくなったとき、同時に売上が止まってしまうからです。
6. ホームページこそが安定集客の柱になる
ここまで読んでいただいた方は、「じゃあどうすればいいんだ?」と思うかもしれません。
その答えが、自社ホームページを育てることです。
リスティング広告と違い、ホームページは一度SEOが軌道に乗れば、広告費ゼロでも毎月コンスタントに見込み客が流入してきます。
・施工事例をコツコツ追加する
・ブログ記事で役立つ情報を発信する
・地域名を意識したページを作る
など、地道な積み上げが将来的に大きな集客資産になります。
また、お客様は広告よりも自然検索で上位に表示されている業者の方を信頼する傾向があります。
口コミや事例を充実させることで、問い合わせ率も高まります。
「広告で一時的に集客を増やしつつ、自社ホームページで安定した集客を作る」
これが、外壁塗装業界で勝ち残るための基本戦略です。
7. 【事例】リスティング広告ゼロでも安定集客に成功
ここで、実際にリスティング広告に頼らず、ホームページだけで集客に成功している業者の例を紹介します。
あらき建装さんの場合
・「国立市外壁塗装」「立川市外壁塗装」「国分寺市外壁塗装」検索で5年以上1位表示
・毎月平均3件の成約・6割自社仕事に成功
あらき建装さんは、3つの地域と外壁塗装キーワード検索で、5年以上も上位表示され続けています。
3つの地域合わせて約195,000世帯へ認知させ続けていますので、かなりの集客効果です。
山下塗装工業さんの場合
・「川崎市外壁塗装」検索で上位表示
・毎月平均5件成約・8割自社仕事に成功
山下塗装工業さんは、超激戦区川崎市で常に検索上位表示され続けています。もしこれをリスティング広告にすると、莫大な金額が掛かります。
常に上位表示されているので、安定した集客につながっています。
やねのむらまつさんの場合
・「西尾市屋根雨漏り」検索で上位表示
・毎月15件以上のお問い合わせの成功
屋根リフォームのやねのむらまつさんは、西尾市地域限定で雨漏りや屋根工事の集客に成功しています。
毎月15件以上のお問い合わせが続いています。
8. 広告に依存しない経営を目指そう
外壁塗装のリスティング広告は、もはや体力勝負の世界です。
参入企業が増え、入札単価は下がらず、広告を止めれば集客が止まる。
利益は削られ、値下げ競争に巻き込まれ、疲弊していく会社が後を絶ちません。
だからこそ、これからの時代に求められるのは「広告に頼らなくても受注が取れる仕組み」です。
それを実現する最短ルートが、自社ホームページを正しく育てることです。
・施工ブログを更新する
・地域密着の情報を発信する
・Googleビジネスプロフィールを強化する
・口コミを集める
こうした積み重ねが、将来の安定経営を支えます。
「今は広告を止められない」という会社も多いでしょう。
しかし、広告に依存しながらも、自社ホームページを育て始めるのは今日からできます。
5年後、10年後に後悔しないために、ぜひ一歩踏み出してください。
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